1. Can't Get Enough
2. Rock Steady
3. Ready for Love
4. Don't Let Me Down
5. Bad Company
6. The Way I Choose
7. Movin' on
8. Seagull
60年代末期にイギリスからデビューし、ブルース色を強く打ち出したサウンドで人気を博したロックバンドがFREEでしたが、そのVoのポール・ロジャースが中心になりモット・ザ・フープルやキング・クリムゾンのメンバーと共に結成したのがバッド・カンパニーです。レッド・ツェッペリンが設立したスワンソング・レコードからデビューした最初のバンドであったため「レッド・ツェッペリンの弟分的なバンド」と当時は言われていました。この1stはそのデビュー作で、当時の全米チャートで1位になりシングル"Can't Get Enough"もTOP5入りし、幸先の良いスタートを切りました。

バッド・カンパニーは70年代に10年間に渡って人気を博し、リリースしたアルバムはほとんどがプラチナセールスを記録しました。80年代初頭にポールが抜けてからは後任のVoを入れてしばらく続けたり再結成したりといろいろありましたが、まだバンドは存続しているようです。しかし基本的にポール・ロジャースのヴォーカルを聴かせるバンドであり、ポール在籍時の6枚のアルバムの時期をバッド・カンパニーと呼ぶのが普通です。ポールの後任のVo時代の曲を聴いたことがありますが、このバンドの本質的な良さはあまり感じられませんでした。

サウンドは如何にも70年代イギリスの“ブルースを基本にしたロック”ですが、FREEがブルース色が非常に強く重く暗く感じられるのに対しバドカンはもっと聴きやすいポップな一面を持っています。当時アメリカでも爆発的に売れたのを見てもわかる通り、一般リスナーが気軽に聴けるライトなポップ性を持っていることがFREEとの大きな違いです。FREEの頃よりもポールのヴォーカルは伸び伸びとしており、楽しく演っていることが感じられるのもいいところです。

ポール・ロジャースは「ロック界の至宝」とも称されるヴォーカリストで、ロッド・スチュワートも「彼は世界一のシンガー」と発言しジミー・ペイジも後に彼とバンドを結成したりと、あらゆるミュージシャンが賛辞を惜しまない人物ですが、正直僕には「そこまで凄いヴォーカリストなの?」とよく判らないところがあります。しかし最近クイーンが再結成してVoにポールを迎えたので、やはり同業者からのリスペクトは凄いのだと思います。

このアルバムもそのソウルフルなポールの歌唱が堪能できますが、同時代のZEPのように疾走感のある曲というのは無く、もっとブルース色の強いミドルテンポの曲が中心です。しかしこれがのんびり気楽に音楽を聴きたい時には非常に心地良く、適度にポップなので、古き良き70年代を感じたい時には打って付けの一枚です。

正に“70年代ブリティッシュ・ロックのマストアイテム!” -by 「HR/HM CDガイド」