1. Hells Bells
2. Shoot to Thrill
3. What do You do for Money Honey
4. Givin the Dog a Bone
5. Let Me Put My Love into You
6. Back in Black
7. You Shook Me All Night Long
8. Have a Drink on Me
9. Shake a Leg
10. Rock and Roll ain't Noise Pollution
AC/DCはオーストラリア出身のHR/HMバンドで、1970年代にデビューし現在でも活躍するベテランバンドです。アンガス&マルコムのヤング兄弟を中心に、縦ノリのギターリフをメインにしたストレートなハードロックサウンドで世界中で人気を博しています。日本での人気はそれほど高くないものの世界的な人気は極めて高く、ローリング・ストーンズ、エアロスミス、ニルヴァーナなど、彼らのファンを公言するミュージシャンは非常に多く「ロックの殿堂」入りも果たしました。

「世界的に人気があるのに日本では何故か人気が無いバンド」の代表はAC/DC・RUSH・ZZTOPらしいですが、「アメリカのCD屋ではABC順の棚の最初にAC/DCのアルバムが置かれ、最後にZZTOPのアルバムが置かれる」と言われるそうです。海外の映画を観てると時々AC/DCのロゴ入りTシャツを着てる人が出てきますが、あのロゴは一種のファッションとして認知されてるようです。

本作はオリジナルメンバーのVoであったボン・スコットが嘔吐物を喉に詰まらせて死亡した後、後任として加入したブライアン・ジョンソンを迎えて製作された最初のアルバムで、全米で4位まで上昇し世界的な大ヒットになりました。現在までに世界で4500万枚以上が売れ、ビルボードの公式記録では「マイケル・ジャクソンの『スリラー』に次ぐ世界歴代第2位の売り上げを記録した」とあります。アメリカでも2000万枚売れ、歴代のTOP5に入っています。

アンガス・ヤングのスクールボーイスタイルはあまりにも有名で、ブライアンのヴォーカルは「金切り声」と言うに相応しいものですが、バンドのサウンドにピッタリ合っています。僕はボン・スコット時代のアルバムを聴いたことが無いのですがブライアンのヴォーカルに違和感はありません。有名な"You Shook Me All Night Long"をはじめとする楽曲は他のアルバムに比べややポップというかフックの効いたキャッチーな曲が多いと思います。

ロック界屈指のリフ・メイカーであるアンガスの刻むギターサウンドは「メタル」というより「ハードなロックンロール」というに相応しいもので、ブルース的ではなくブギーを基調とした感じです。「永遠のワンパターン」と言われることもありますが、それが褒め言葉なのは言うまでもないでしょう。

ただ少し残念なのは、サウンドに生々しさが足りないというかダイナミズムが少し足りない点で、なんとなく「篭った」印象を与えるところです。ライヴ盤を聴くとその辺が物凄く払拭されているので、やはりこのバンドは屈指のライヴバンドなんだなぁと感じさせられます。

本作はHR/HM史上に残る傑作であり、カート・コバーンはこのアルバムを「欠点が一つもない偉大なロック・アルバム」と称しました。またジョーイ・ラモーンは「この世にロックンロールバンドは3つしかない。ラモーンズとモーターヘッドとAC/DCだ」との言葉を遺しました。ロック界でリスナーとミュージシャンの双方から絶大な支持を受けている、ある意味最も偉大なバンドでしょう。

現在でもオールドスクールという言葉を感じない充分にヘドバンできる傑作なので、気に入ったら是非ライヴ盤を聴いてそのサウンドの真髄を感じたい一枚です。その後のミュージシャンたちが目標にして届かず消えていっても本人たちはいまだ高みに居続けている理由がここにある!