いやー、これは売れたなー…そして最高だなー…。
80年代を代表するLAメタルバンド、モトリー・クルー。その代表作にして超傑作がコレです。
80年代はいい時代だったナァ、メタルファンにとって…。今は見る影も無く崩壊してしまったメタル帝国ですが、当時のヒットチャートには数多くのメタルアルバム&シングルがランクインしたものです。当時の僕は中学生で洋楽を聞き始めて間もない頃でした。この頃「BURRN!」という雑誌(誰でも知ってるけど)を買い始め、メタルの知識のお勉強に励む毎日でした。そんなある日、エアロスミスの「PUMP」とこのアルバムが同じ日に発売されて、僕は前者を買ってしまいました。そしてビルボードのチャートではPUMPが最高5位、このアルバムは1位を獲得し、「やっぱこっち買っとけばよかった」と思った記憶があります(PUMPもすごく良いアルバムなので買って後悔は無かったけど)。
Mötley Crüeとは「バラバラな奴ら」という意味から取った名前だそうです。バッドボーイズを絵に描いたような4人組は「Low IQ、High Energy」を地で行くものでした。しかしリーダーのニッキー・シックスはなかなかクレバーな感性の持ち主のようで、アルバム毎にコンセプトを変えたりしてファンが飽きないような戦略も練っていたようです。懐かしの「Nasty Habits」なんて皆覚えてるだろうか?
適度なヘヴィさと充分なポップ性を持った楽曲群はどれもヒット性を秘めたもので、事実5曲がヒット。"Dr.Feelgood"のようなヘヴィネスなナンバーから"Kickstart My Heart"のような疾走感のあるナンバー、"Same Ol' Situation"や"Don't Go Away Mad"のようなポップなナンバーまで、バラエティに富んだ構成。ラストの美しいバラード"Time For Change"まで全く飽きさせない内容で、80年代HR/HMの最高傑作と言っていいでしょう。
ちなみに"Time for Change"は、この作品を出す前にドラッグ漬けでボロボロだったメンバーが、クリーンになり新たな出発を誓ったことから出来た曲です。当時この曲を聴いて皆モトリーの更なる成功を期待しましたが、結果的にVoのヴィンスが脱退してしまい黄金期は終わりを告げるのであった…。まー「クリーンになったんだ」と言いつつまた同じことになるのは当時のメタルバンドのお約束でしたが。
トータルで400万枚か500万枚は売れたでしょうが、当時のボン・ジョヴィやガンズが1000万枚以上売っていることを考えると少なく見えてしまいます。当時BURRN!でマサ伊藤が「いいじゃん400万枚で…充分売れてるよ」と苦言を呈していたのを覚えています。
とにかく「80年代メタルって何?」と思うのならまずこれを聴きましょう。あの時代の全て、とまでは言わないが過半数がここに詰まっているのだから。


