1. Rock on the Radio
2. All She Wrote
3. Shake & Tumble
4. Don't Treat Me Bad
5. Oughta be a Law
6. Lover's Lane
7. Home is where the Heart is
8. Don't Walk Away
9. Seasons of Change
10. Overnight Sensation
11. Love of a Lifetime
12. Helpless
メタルが下火になりオルタナやグランジの波が押し寄せようとしている90年代初頭、メタル界は有望な新人を幾つか輩出しました。覚えているだけでもスロウター、アグリー・キッド・ジョー、ブラック・クロウズ等々…。ファイアハウスもそうしたバンドの一つで、活躍した期間は短いながらも名作を世に送り出してくれたバンドです。

ファイアハウスはボン・ジョヴィのバックアップを受けてデビューしたバンドで、この1stから4と11がシングルチャートでTOP10入りし、アルバムはダブルプラチナに輝き一気に人気バンドになりました。次の2ndからは3曲がTOP10入りし変わらぬ人気を見せてくれましたが、3rdから失速、後はおなじみの「活動してはいても売れないメタルバンド」になってしまいました。

僕が高校の時に発売されたアルバムですが、ヒット曲である11の"Love of a Lifetime"を当時聴き「なんていい曲なんだろう」と思った記憶があります。今でもアメリカでは結婚式の時のウェディングソングとして使われることもあるそうで、思いっきりベタな歌ですが当時メタルバンドに付き物だった名パワーバラードのお手本ともいえる曲です。

サウンドの特徴はとにかくメロディが良いということで、変にヘヴィになり過ぎず、テクに走る訳でもなく、あくまでもメロディ重視の割と哀愁を感じさせてくれるハードロックです。メタルが下火になっていた当時でもあれだけ売れたのを見ればわかる通り「メロディアスハードとはこうあるべき」という感じのサウンドで、産業ロックではない本当のメロディアスハードのお手本のような作品です。

アメリカで売れなくなった後も日本やヨーロッパではまだ人気があったようで、頻繁に来日もしています。最近の作品はかつてのようなメロディセンスをあまり感じさせてくれないらしいですが、このアルバムはメロハー好きの人なら必聴とも言える内容で、メタルブーム末期に現れたメロハー最後の良心って感じでしょうか。