80年代初頭にオーストラリアからデビューし成功を収めたINXS。オーストラリアからはAC/DC、エア・サプライ、オリビア・ニュートン・ジョン、リック・スプリングフィールド、Men at Work、JETなど名アーティストがたくさん出ていますが、彼らは80年代を代表するオージーバンドだと言えます。
前作がアメリカでヒットしたことによりメジャーになった彼らですが、本作が最大のヒットとなりました。2、3、4、8が全米TOP10入りし、特に4はグラミー賞にもノミネートされていたように記憶しています。MTVだったかな?
音楽性は正に「General Rock」という感じで、時折見せるギターのヘヴィな表情はありますが、基本的に爽やかで普遍的な王道ロックという路線です。しかし3や4などはVoのマイケル・ハッチェンスのセクシーさを前面に押し出した曲で、またギターはソリッドで印象的なリフを随所で見せます。当時一般チャートだけでなくダンスチャートでもヒットした記憶がありますが、ノリがいい曲だけでなく哀愁漂うバラードやストレートなロックナンバー、ラップ調の曲も収録されており、バンドの音楽的多様性が伺えます。
オーストラリア出身のバンドはアメリカやイギリスとは一味違った個性を持っていることが多いですが、彼らもまたVoのマイケルを中心に個性的なバンドでした。しかしマイケルは他のメンバーに気を遣っていたらしく、自分だけがピックアップされることを好まなかったそうです。個人的には、マイケルは稀代のフロントマンでありミック・ジャガーに匹敵するくらい(になるであろう)のカリスマ性を持っていたと思いますが、10年ほど前に謎の自殺を遂げ、帰らぬ人となってしまいました。そのためバンドは事実上終焉しています。一応後任のヴォーカルを入れてまだやっているらしいのですが…。
ちなみにこの次のアルバム「X」に収録されている"Suicide Blonde"も有名で、PV(女性が次々に向こうから歩いてくる)を含めよく流れていました。どこかのファッションショーでもPVと同じような使われ方をしていたのを覚えています。
現在マイケルの自伝映画を製作する話が持ち上がっているそうで、主演候補はジョニー・デップだそうです。今のアメリカでそこまでの知名度があるのかは不明ですが、実現するのか興味深いところです。そういえばマイケルはかつて「ドッグ・イン・スペース」という映画に出てましたよね、確か。あれって観てないけど面白いのかな?


