黒人4人組のハードロックバンドとして一時大変な話題をさらったリヴィング・カラー。その1stアルバムがこれ。当時ビルボードのアルバムチャートでTOP10入りし「黒いレッド・ツェッペリン」と呼ばれ大変な注目を集めました。
サウンドはロックとポップの中にソウルやファンクなどのいろいろな要素が詰まったもので、正統派HR/HMの1、ファンクメタルの9、10など音楽的な多様性は素晴らしく、この後大流行になるミクスチャーの走りと言えます。彼ら自身もアルバムを重ねるごとにフィッシュボーンのようなミクスチャーメタルへとサウンドを変化させていきますが、1stの本作は最も楽曲的に聴き易い歌モノ的なアプローチです。特に1"Cult of Personality"は80年代屈指の名曲でPVも最高にクール。
「バカテク・ミクスチャー・バンド」と呼ばれ技術的にも凄腕の彼らですが、特にギタリストのヴァーノン・リードは「伝説のギタリスト」と呼ばれることもあるようです。彼は元々ジャズ畑の出身らしいですが、現在でもそっち方面の活動を同時に行っているようです。ヴォーカルもわりと「歌い上げるタイプ」でかなり上手いシンガーです。
彼らはフィッシュボーンが成し遂げられなかった商業的な成功を収めた、ミクスチャーの先駆者と言うべきでしょうか。事実彼らが出てきてからですからね、パブリック・エネミーもレッチリも。個人的には当時ミクスチャーの元祖として最初に成功したのは、リヴィング・カラーとフェイス・ノー・モアだったように記憶しています。
当時黒人だけで(こういう言い方は失礼だけど)これだけクオリティの高いサウンドを作れるというのはかなりの衝撃だったし、皆そう思ったからこそあれだけ売れたわけで、ミック・ジャガーも当時彼らを気に入っていてサポートアクトか何かに起用したそうです。
はっきり言ってこのアルバムは凄いので、是非一度は聞いてほしいと思う名盤中の名盤です。ちなみに僕は死んだら棺桶の中に入れてもらう一枚に決めています。


