Rage Software (2000)

[Rating] ☆☆★★★
良い点1 : シューティングゲーム感覚なところ…かなぁ?
良い点2 : ―――
悪い点1 : フライトモデルとアビオニクスが簡略化されすぎ
悪い点2 : 遊ぶ人のことをあまり考えていない設計

かつてEF2000やF-22ADFやF-22TAWといった名作フライトシムを送り出してきたDigital Image Design社。DIDという名称でおなじみの同社ですが、そのスタッフがRage Softwareに移り開発したのが本作「EuroFighter Tyhoon」です。僕はフライトシム歴がまだ浅く、古い名作であるF-22ADFやF-22TAWなどをやったことがありません(Voodoo持ってないし)。しかしDIDの名前は知っていたので、この「EuroFighter Typhoon」を中古屋でゲットした時は、かつての名作の流れを汲むものとして期待に胸を膨らませていました。

しかし…しばらくプレイして、その期待が急速にしぼんでいくのがわかりました。

このゲームの特徴として、その独特のキャンペーンモードが挙げられます。プレイヤーはまず10人の中から6人のパイロットを選びます。その6人は普段は基地でくつろいだりビリヤードをしながらのんびりしており、その様子を見ることもできます。時間はリアルタイムで進行しており時折出撃命令が下るので、そうなったらミッションブリーフィングを受け装備を決定し、出撃することになります。6人のパイロットに随時命令が下るので、パイロットを切り替えながらリアルタイムで進行するミッションを次々にこなしていくという流れです。

しかし僕がまず「おいおい」と思ったのは、兵士たちが基地でくつろいでいる間に時間をスキップすることができない点です。出撃命令が下らないとくつろいでいる様子を延々と見続けなければなりません。またミッションブリーフィングが始まっても、実際に自分で詳細を見れるようになるまでブリーフィングを受けている兵士の様子(ポリゴン動画)をずっと見ていなければなりません。時間がもったいない…。

ブリーフィング後作戦に応じて装備を決めるといよいよ機体に乗って出撃です。ユーロファイタータイフーンに乗り込み、北欧の空に飛び立ちます。このゲームの空はどんよりと曇っており灰色をしています。飛んでいる間は時間をスキップできますが、とりあえず目的地まで飛んでいきます。アビオニクスの操作はできないに等しく、またフライトモデルは極度に簡略化されふわふわ感もなく、飛んでいる感じはあまりしません。昔のエース○ンバット並かも。ちなみにラダーがありません。

ミッションはシューティングゲーム感覚で楽しめます。目標の切り替えと兵装の切り替えくらいしか操作は無いので、敵をやっつけて一件落着です。ちなみにミサイルを発射すると一瞬遅れてから発射音が聞こえるところはリアル。
そしてミッションを遂行し基地へ帰ろうとすると、別のパイロットに出撃命令が下りました。こういう時は現在のパイロットを自動操縦にしてパイロットを切り替えて出撃します。ところがこの自動操縦が困りもので、他のパイロットに切り替えてそっちを操縦しているとちゃんと基地へ帰ってくれません。何故か着陸してタキシングしてもそのまま基地を走り抜けてどこかへ行ってしまい、いつの間にか遭難してたりします。下手すると死んでしまうこともあります。

そんなわけでこのキャンペーンはかなり萎えました。リアルタイム制を導入し独特のゲームシステムを作り上げてはいますが、ちょっとプレイする人のことを考えていないような気がします。

くつろぐパイロット達

ミッションのブリーフィング

灰色の空を翔る機体

スパイ漁船への攻撃
結論を言うと、このゲームはシューティングゲームです。USAF2000などは簡略化されたアビオニクスであってもフライトシムとして充分成り立っていましたが、このゲームにシミュレーション性を求めるのは残念ながらあまり意味が無いようです。また遊ぶ人のことをちゃんと考えていないような作りもちょっと残念でした。

ううむ、DID、見事に僕の期待を裏切ってくれた。いつの日かADFやTAWもやってみたいのだが、そっちは大丈夫だろうか…。
【総評】 フライトシューティングゲームをやってみたい人なら…。