Activision (1998)

[Rating] ☆☆☆★★
良い点1 : 精密なダメージモデル
良い点2 : なかなか手強いAI
悪い点1 : キャンペーンが無い
悪い点2 : 全体的に味気無い作り

第二次大戦もののフライトシミュレーターです。発売元はアクティヴィジョン1998年の作品です。この年にはCFS1、ヨーロピアン・エア・ウォー、WWⅡ Fightersもリリースされ、レシプロシムの当たり年となったそうです。乗れる機体はP-51やP-38などのおなじみの機体に加え、ランカスターやB-17やJu-88などの爆撃機の他モスキートやMe-262などにも乗れます。

僕がフライトシムを始めたのは2002年からでほとんどの作品を後追いでやってきましたが、このゲームもその一つです。上記の4作品の中でグラフィックが最も美麗なのはWWⅡFightersですが、このゲームは敵機のAIとダメージモデルがよく出来ていると思います。他の人の意見を見てもやはりこのゲームの長所はダメージモデルだと言います。部位ダメージ性なのは当然ですが、弾が当たったところがちゃんと壊れるのです。また物理現象の再現性が高く、物と物が当たるとちゃんとそれに応じたことが起こります。例えば地面に片輪を押し付けると折れたり曲がったりしますし、胴体着陸して機体が転がれば主翼や尾翼が折れます。

それとAIがなかなか強いです。どう強いかというと、とにかくしつこい。こちらがいくら後ろを取ろうとしても、向こうも回って回ってなかなか取らせてくれません。ミグアレイとは別の意味でとても人間らしいAIだと思います。

フライトモデルはそれほどリアルではありません。スピンすることはほとんど無いし、なんとなく「Aces Highを簡単にしたような」感じがします。ただブラックアウトに入るのは早く、パイロットの「o,oh~」という呻き声が耳に残ります。全般的になんとなくフラフラとしたフライトモデルで、飛行機の重量感が感じられないのが残念。

欠点は、キャンペーンが無くシングルミッションの寄せ集めのような感じであること。ミッションは全部で29個あり、これをそれぞれイギリス・アメリカ・ドイツの3つの立場からプレイできます。他にはスクランブルというモードがありこれは普通のクイックミッションです(機体は選べない)。あとはトレーニングがあるだけでキャンペーンが無いのでいまいち物足りない感じです。また視界を移動してもスクロールするのでなくパッパッと切り替わるだけで、計器も見づらいです。

グラフィックはそれなりに綺麗なのですが、いまいち建造物が少ないので寂しい感じがします。しかし雲の表現は古いゲームにしてはよく出来ています。
ダメージモデルが良いこととグラフィックがそれなりに美しいこと、それに爆撃機に乗れることがウリだったと思うのですが、IL-2というソフトがある今では、このゲームも過去の遺産の一つとして思い出にしまっておきましょう。
【総評】 いわゆる良作だとは思うが、やはりキャンペーンが無いのでどうしても"暇つぶし"的な印象は否めない気が…。