Valve (2004)

[Rating] ☆☆☆☆★
良い点1 : グラフィックが美麗
良い点2 : 物理エンジンの出来が良い
悪い点1 : いちいちロードするのに時間がかかる
悪い点2 : ―――

ハーフライフ2は発売する前から相当話題になっていたタイトルで、前作が空前の大ヒットを飛ばしたため皆が「まだかまだか」と首を長くして待っていたタイトルです。発売前にソースコードが流出したりGeForceではなくRADEONに最適化されることになったりと、いろいろな話題を振りまいてくれました。発売されたのは2004年の秋頃で当時の最先端のグラフィックを搭載して鳴り物入りで登場しました。当然の如く大ヒットを記録したわけですが、僕は2005年の春に購入しました。しかしクリアしたのは2006年の8月。実に1年4ヶ月もの歳月をかけてクリアしたゲームです。普通の人はそんなにかからないでしょうが、僕の場合途中で投げ出したりすることが多くこんなにかかってしまいました。

ストーリーは前作からの続きです。前作のラストで謎のスーツケース男が登場しましたが、今回も登場します。カナテコを振りかざしたポーズでお馴染みのゴードン・フリーマンが、東欧の街らしき場所で物語をスタートします。近未来が舞台になっており、兵士や敵のデザイン等は非常にそれを感じさせる洗練されたデザインをしています。どういう経緯でここにいるのかそしてここはどこなのかさえわからないまま物語に投げ込まれる展開は前作同様で、「迷い込んだ異邦人」的な感覚に浸りつつ街を彷徨います。

ゲームの展開自体については省略しますが、前作から驚愕するほど進歩したゲームクオリティです。グラフィックは実写一歩寸前の非常に美しいもので、水の反射も「ここまで来たか!」という感じです。人間の描写も他のゲームより一歩先を行っていて、喋る内容に合わせて口元も正確に動きます。「リップシンク(lip sync=口パク)技術」というそうです。

このゲームの最大のウリは発売前から話題になっていた物理エンジンで、実際の重力現象が非常に高く再現されています。それを利用した重力銃(グラビティガン)も登場しますが、これは物を自由に引き寄せて投げつけたりできる銃で、このゲームのハイライトです。このゲームエンジンを開発するだけでも相当な労力が必要だったでしょう。物の浮力や物の動き方落ち方など、ほとんど実際の動きと変わりません。ゲームの中で重力を「当たり前」に感じられる時代がついに来たか、という感じです。

ゲームとしては一本道で、前作と同じようにギミックをクリアしながら進んでいきます。その際物理エンジンを利用したパズルの要素が非常に強いギミックが多数配置されているので、それらをクリアしながら進みます。「重力」「浮力」「慣性」のような物理現象を考慮せねばならないパズルを解きながら進みますが、ここでも重力銃が活躍します。
敵のAIは前作ほど賢くないというかいやらしくなく、わりと単調な動きをします。前作のように隠れたりチームワークを取ってきたりということはありません。前作はモンスターと兵士が主な敵でしたが今回も同じです。ただモンスターはやや減り、コンバインと呼ばれる兵士がほとんどの場合敵になります。またこれまでのFPSには見られなかったデカキャラ(?)も登場します。

乗り物に乗って進むステージもあり最初はボート次はバギーに乗ります。ただこれが困り物で、非常に酔います。前作はゲロゲロに酔うゲームでしたが、今回は歩いている分にはそれほど酔わないものの、乗り物に乗ると酔います。また非常にボリュームがあるというか「長い」ゲームなので、途中で飽きてきます。これが僕が途中で投げ出していた原因。前作とは違い途中で人との出会いがあり会話もあるのですが、相変わらずドラマティックな演出という点ではダメで、淡々と進んで行きます。音楽もあまり場を盛り上げているとは言い難いものです。こういう点は人によっては逆に「リアリティがあるクールな演出」と取る場合もあるようですが、僕は好きになれません。
目立つ欠点は、長いゲームなので途中途中でエリアが変わるたびにロードすること。これが結構ウザくて、前作がロード無しのシームレスなゲームだったのに対して退化したと思える部分です。

今や一番人気のあるジャンルはFPSなので、最新の技術が導入されるのはFPSばかりです。このゲームは当時FPSの真打ち登場という感じで登場したゲームだったので、確かにスゴイと思える部分は多々あります。けどFPSに爽快感を求めるようなヌルゲーマーにはボリュームがありすぎのような気がします。爽快感という点でもそう点数は高くないでしょう。

僕のPCはGeForceFX5900XTという一世代か二世代前のグラフィックボードですが、わりとスイスイ動くのには感心しました。解像度を1024x768にしておけば、最高画質でも普通に動きます。聞いた話ではGeForceMXクラスのVGAでも動くようにチューンされているそうで、糞ニーみたいな会社には見習ってほしい話です。「みんなに遊んでほしい」という発想はさすが世界No.1ゲーム。

そして嬉しいのはカウンターストライクが同梱されていることです。「Counter-Strike:Source」というバージョンが収録されていますが、相変わらずの盛況ぶり。僕もたまにやりますが、相変わらず死んでばっかり。海外ではカウンターストライクの世界大会が開催されたりしてるそうで、最近ゲーセンのゲームでも登場したそうです。恐るべしカウンターストライク人気。せっかくシングルをクリアしたんだから僕ももっとやってみよう。

一つ注意する必要があるのは、最初にSteamというプログラムをインストールしなければならない点です。これは一人の人間が一つだけアカウントを作成できるというもので、ここからハーフライフもカウンターストライクも起動します。ゲームのアップデートは強制的に行われるので、初回起動時には相当な時間をかけてアップデートしなければならず、これが非常にめんどくさいのは難点。
僕は基本的にフライトシマーなのであまり最新FPSに手を出す方ではありません。今回はとりあえず手を出したわけですが、やっぱりものすごい時間がかかってしまいました。FPSなどは多少古めのをのんびり楽しんでる方がいいなあと思った今日この頃。
【総評】 まー何だかんだ言っても、その物理エンジンを体験するためにも、とりあえずプレイしておきたい一本。カウンターストライクをやるためにも。
[Half Life 2の攻略サイト]


H A L F - L I F E 2 F U N penguin factory