ゲームモードはクイックコンバット・シングルミッション・キャンペーンがあります。キャンペーンはソ連、ドイツをはじめ八カ国から国を選び、更に国によっては地域を選び、そして更に部隊と機体を選んでスタートします。これはダイナミックキャンペーンで、ミッションの結果によって分岐していきます。ただ残念なのはAEPで追加された機体のうちP-38や日本機などが使えないことです。まあ当たり前と言えばそれまでですがとても残念です。こういう機体はシングルミッションでは登場します。
フライトモデルは素晴らしいの一言です。実機に乗ったことが無くても「本物はこういう感じなんだろうな」と思ってしまうほど「飛んでいる」という感じがします。スピード感、空気を掴む感覚、どれをとっても他のシムとは比べ物になりません。ストールへの入り方も他のシムとは違い「なるほど、こういう場合に失速するのか」と思わず納得してしまうものがあります。ただエンジントルクの影響は再現されていないようで、それだけがちょっと残念です(後にパッチで再現されました)。
射撃に関しても他のシムが霞んでしまうほどリアリスティックです。初めてこのゲームをやった人は敵機に弾を当てることすらできないでしょう。これをやると他のゲームは正に「ゲーム」に過ぎないとつくづく感じます。
そしてこのゲームで最も際立っているのがダメージモデルの精密さです。とにかく機体の壊れるパターンが尋常ではないです。物理現象がかなり正確に再現されているらしく、ありとあらゆることが起こります。パターンではなく本当の物理法則に従って物が動いている、そんな感じがします。敵機が爆発するといろいろな部品が空中を飛んでいくのが見え、正に本当の爆発です。射撃に関しても今までのシムだと「当てればいい」という感じでしたが、このゲームでは「どこに当てるか」が重要になってきます。そんなことまで考えられるシムは他に無いでしょう。尾翼に当てるか主翼に当てるか、キャノピーを狙うかエンジンを狙うか、それによってその後の動きも変わってきます。
弾が当たった場所が壊れればそれに応じて飛行特性も変わります。爆発した機体が爆弾を装備していれば大爆発が起こり周りの機体が巻き込まれ誘爆します。また夜間に飛んでいるとサーチライトが空を照らしていることもあります。とにかく「実機に乗っている」感覚が味わえるのはこのゲームだけです。
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これだけ素晴らしすぎるシムですが、欠点も無いわけではありません。まず敵機のAI。結構強く燃えさせてくれるのですが、どうも後ろが見えているような気が…。死角に入っても気付かれることがままあります。また自機が雲の中に入っていても敵からは見えているような気もします。あとキャンペーンをやっていて思ったのですが、こちらがいくら撃っても逃げもせずにやられるままになっている敵がいます。またP-38が旋回戦を挑んできたりと、機体ごとの特性を生かしきれていないところもあります。
それとサウンドです。前作はサウンド関係のバグがかなりあったようですが、本作ではだいぶ改善されています。それでもたまに無線が聞こえなくなったり、被弾時の音が聞こえなくなったりします。
しかしそんなつまらないことは気にならないほどこのシムは素晴らしいです。美しいグラフィックにもかかわらず軽い、リプレイ機能がある、ミッションエディター付きと言うこと無しです。またパッチも頻繁にリリースされているので、開発陣の本作品への熱意も見て取れます。
ちなみにこのゲームでは「ソ連機が史実より強い」というもっぱらの噂があります。たしかにLa-7やYak-3などはとても強い機体で、疾風でも苦戦します。
もちろんマルチプレイも熱いです。ubi.comやAll Seeing Eyeで検索すると毎日たくさんのサーバーが立っています。下手なオンラインシムよりこっちの方がよっぽど面白いですよ。特に人気の高い機体は、零戦、疾風、P-51D、P-38L、Spitfire、La-7、Yak-3、Bf-109G、Fw-190Aあたりでしょうか。たまにMe-163やジェット機で相手をかく乱している人なんかもいます。今後もパッチで新しい機体が追加されていきそうなので、まだまだ目の離せない名作です。












