Electronic Arts (2002)

[Rating] ☆☆☆☆★
良い点1 : 本当の戦場に飛び込んだかのような臨場感
良い点2 : スピーディーかつ起伏に富んだストーリー展開
悪い点1 : 全体的に短い
悪い点2 : 自分と敵との視界の問題

第二次世界大戦をテーマにしたFPS。プレイヤーは連合国軍の特殊部隊隊員となり、ナチスドイツ占領下のヨーロッパに潜入しミッションを遂行していきます。僕がプレイしたのは完全日本語版の特別編というパッケージで、追加パックの「リロード」が同梱されています。本編では米軍のマイク・パウエル中尉となり「リロード」ではジャック・バーンズ軍曹となって戦場に赴きます。「リロード」は本編の続編的な内容です。全部でCD4枚組というすごいボリュームです。

EA製だけあってインストール時に言語オプションを細かく設定できます。僕は「音声・字幕ともに日本語」というのを選びました。声優さんの吹き替えで映画みたいだったのですが、字幕ありの音声英語のほうがよかったかなとも思います。

僕はこれが初めての第二次大戦ものFPSでしたがなかなか楽しめました。何より戦場の臨場感が高かった。特にウリであろうノルマンディーのオマハ・ビーチでの上陸作戦は、何回もやってみたくなるほど臨場感に溢れていて、飛び交う銃弾と砲弾、次々に倒れていく仲間…こういうシチュエーションが大好きな軍オタの人にはたまらないゲームでしょう。
僕はかなり3D酔いが酷い方でFPSをやるといつも頭が痛くなったり吐き気がするのですが、このゲームに関してはそれほどでもありませんでした。屋外を走り回ることが多かったからかな?ハーフライフをやった時は酔い止めや仁丹を飲みながらプレイしてもまだ吐き気がしたものですが、これはその点ありがたかったです。

ゲームとしてはシングルプレイ中心のゲームで、ミッション中にいろいろな副目標が現れるのでそれを遂行しながら進んで行きます。副目標はゲーム中いつでも確認できるので迷うこともありません。No One Lives Foreverほど奇抜なミッションがあるわけではないけど、飽きさせないための工夫が随所に凝らされています。敵の士官を殺害するミッションや施設を破壊するミッション、敵の戦車を奪って戦車戦を行うミッションなど様々です。敵の車両を奪って走り抜けながら銃撃戦をしたり、戦車に乗って敵を蹴散らしながら進んで行ったり、パラシュートで降下しての銃撃戦など、非常にスピード感と臨場感に溢れています。特に最初のステージの始まり方はドラマティックで思わず引き込まれます。

ただゲーム自体は非常に面白いのですが、「短い」というのがちょっと残念です。本編と特別編を合わせても9つしかステージが無く結構あっさりしています。CD4枚組みにしてはちょっと短いですね。No One Lives Foreverが長く楽しませてくれたのに比べると少し物足りないです。またミッションとミッションの間にムービーが挿入されたりするともっと映画のようになって良かったのになあとも思います。

AIの出来はまあまあですがNo One Lives Foreverほどではないです。例えば味方と共同で行動する際など「頼りにならん」「何やっとんねん」と思うこともしばしばです。また銃声がしても敵が気付くことが無いようなので、もっとステルス性を高めてほしいと思うことも。

グラフィックは本編の方で人の顔がおサルさんのような顔をしてることを除けばとても綺麗です。ちゃんと「歩いている」という感じがします。またサウンドがとても良い。しかし疑問に思ったのは「こちらから見えていなくても敵からは見えていることがある」点。これは市街地などのスナイパーが隠れているステージで、例えば木に隠れながらこっそり進んでいても敵からはその木越しにこちらが見えていることがある、というものです。おかげでそのステージはチートを使う羽目に…。しかし「リロード」の方では改善されているようです。

オマハ・ビーチ上陸作戦

雪原での銃撃戦

対戦車戦
ゲーム開始からいきなり戦場の真っ只中に投げ出されたような感覚が味わえ、変化に富んだミッションを遂行していくのは非常に楽しかったです。特にオマハ・ビーチの上陸作戦はやはり燃えるものがありました。これで長さが倍あれば文句無しです。「リロード セカンド」も興味あるなー…。
【総評】 短いながらも充実した時間が楽しめる。オマハ・ビーチを体験するためだけでもプレイする価値あり。