設定は1960年代のスパイ戦をテーマにしたものです。プレイヤーは女スパイのケイト・アーチャーとなり、諜報組織UNITYの一員として、悪の組織H.A.R.M.の陰謀を砕くため世界中を駆け巡ります。時には冷戦下のベルリンに潜入し、時には沈没船に潜り込み、時には飛行機からダイヴし、時には宇宙へ飛び出します。冷戦下の1960年代、イギリスの諜報組織UNITYのケイト・アーチャーは、育ての親で同僚のブルーノと共にモロッコへ向かう。そこで宿敵ヴォルコフにブルーノを殺されたケイトは、H.A.R.M.の陰謀を挫くため数々の困難な任務を遂行していく。組織に裏切り者の内通者がいながらも敵の核心に迫っていくが、最後の最後に現れたのは…とこれだけの文章では伝えきれませんが、素晴らしい映画のようなストーリーに乗ってゲームは進んでいきます。
ゲームの構成はこれでもかというくらい工夫が凝らされています。窓際から敵をライフルで狙撃するミッション、乗り物に乗りながら敵と銃撃戦をするミッション、水中でサメと戦うミッション、空中で敵と戦いながらパラシュートを奪うミッション、要人を誘導するミッション、相手を尋問するミッション、その他書ききれないくらいの多様なミッションが用意されています。そしてそれらのミッションの繋ぎ合せではなくストーリーが一本の見事な映画の如くまとめられていて、最後までプレイすると映画を一本見終わったかのような感にさせられます。要所々々でムービーが挿入されているのも一因かと思われますが、とにかく最後の最後まで全く飽きさせない展開です。
ゲームは普通のFPSですが非常にステルス性が要求されます。足音をたてないように行動しないと敵に発見されたり、敵の死体をほったらかしにしておくとそれを見つけた他の敵が騒ぎ出したりします。コインを投げて敵の気を惹きこっそり進んだり、ロボット犬を使って番犬をやり過ごしたり、サイレンサー付きの銃で敵を殺して建物に忍び込んだり、敵を睡眠ガスで眠らせたりと、バラエティに富んでいます。各ミッションで使用する小道具も007ばりのイカしたものばかりです。それらの使い方はステージが始まるごとにチュートリアルがありそこで覚えることができます。敵のAIがよく出来ているので小道具を上手く使わないとなかなか先に進めません。
登場人物も皆個性的でユニークな人物が揃っています。殺人狂の音痴なソプラノ歌手、喧嘩好きだが妙に義理堅いスコットランド男、陽気で軽薄なアメリカ人、そして謎の宿敵・殺しの現場に薔薇の花を残していくデミトリ・ヴォルコフなど、どれも映画の登場人物のようにキャラが立っており、ストーリーを盛り上げてくれます。また一般のやられキャラも、話してることを聞いていると皆それぞれ勝手にどうでもいいことを話してて笑わせてくれます(ちなみに主役のケイトの顔はちょっとオバサン臭いですが続編ではガラッと可愛くなってます)。またレトロなスパイ映画調のBGMやケイトのサイケ調の服装、敵のコスチュームやUNITYの設備や小道具など、ゲーム全体から1960年代の雰囲気が漂ってきます。それに何故かタバコを吸っているキャラが多いような気がします。ユーモアのある会話や個性的なキャラクターも相まって独特の世界観を創り出しています。
「Crimson Skies」も映画のようで面白いゲームでしたが、このゲームは「映画のよう」ではなく本当に「映画」です。つまらない映画が裸足で逃げ出すほど面白いストーリーで、最後のどんでん返しまで全く飽きさせない娯楽大作です。このゲームを悪く言っているサイトもやっぱり見たことが無く、どこでも高く評価されています。
![]() こいつの正体は… |
![]() 銃撃戦 |
![]() スノーモービルで疾走 |
![]() 夜間の潜入 |
![]() 謎の三人娘 |
![]() 小道具のチュートリアル |









